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2010年3月28日 (日)

朝日カルチャーセンター主催の「知の巨人たちに未来を学ぶ」のシリーズがあり、今回「ケインズ」を聞いてきました。 講師は京都大学教授 佐伯 敬思氏

私は約40年振りにアカデミックな雰囲気の中で、先生の話しを聞きました。大変分かりやすく面白い講義でした。哲学的な雰囲気も感じました。私も一応大学ではケインズの「雇用・利子および貨幣の一般理論」も読みましたが、いまはすっかり忘れていて、単に不景気を脱するには、公共投資を行う政策を実行すればよい、ということだけ覚えています。

ケインズ理論の神髄とは何か 現在にどのように生かせるのかというのが佐伯氏の言いたかったことではないか、と思います。

以下、講座で佐伯氏が述べられたことを私なりにまとめてみました。当を得たものであるかどうかについては分かりません。

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 1980年代は、マネタリスト(市場競争主義)が台頭した。レーガン大統領、ミルトン・フリードマンらに代表されるように「市場がうまく解決してくれる」から市場に任せておけ、という考え。
金融市場は効率的だと言われるがそういうものではないと思う。リスクがある。投機的取引が出来る。
金融市場はリスクがあるのでリスクを管理する手法が重要ということから⇒合理的行動をするためには金融工学が必要ということになった⇒行き着く先⇒「債権の証券化」の道をたどり、リーマンショックで破綻。
市場がうまく調整してくれる、政府不要論(経済的な意味で)、は結局大失敗

2009年リーマンショック、金融危機、経済危機を経てケインズが今、若干再評価されている。

現在の世界的な不況の原因として次の3点があげられる
1)Globalism(グローバリズム)
2)金融中心
3)経済学の責任

投機マネー 経済の不安定要因
リスク⇒uncertainty(不確実性) 予測出来ない変動
ケインズが問題にしたのは、uncertaintyにある。
(金融の)Globalismこの2つがケインズ理論の神髄

ケインズは1883年に生まれ、1946年死去
ブレトンウッズ体制のイギリス代表を勤めたり実務家でもあった。
まとまった理論は「貨幣論」しかない。
1920年代にケインズが言ったことはGlobalism批判
第一次大戦終わって自由貿易、金本位制が復活した。ポンドが過大評価された(為替レート不均衡)。イギリスからアメリカへの資本移動が起こってしまう。イギリスではデフレが起き、アメリカの株式市場が沸騰。安易に国際経済に復帰したからこういうことになるということから、1926年に「自由放任の終焉」を書いた。自由競争経済はダメだ、と言っている。
1926年には、政府がお金を管理して公共投資をすればよい、アメリカに流れているお金を政府が吸い上げて公共投資に回せと言っている。
1933年頂点にくるのがNational Self-Sufficiency(国民的自給自足)、閉鎖経済にしたらよいと言っている。
Globalismが戦争を導いた、何より金融は国内だけで回すようにしよう。国際的にお金を自由にしてしまうと管理できなくなる。

1936年に「一般理論」を書いた。
失業がどうして生ずるのか
ケインズ以前の雇用の決定の図示


ケインズは雇用量を決めるものは賃金ではなくて、生産量(GDP)が多いか少ないかによる。
GDPを決めるものは何かというと、消費需要、企業投資、政府部門の投資この3つが「総需要」を決める。
企業投資の場合、先の見通しを立てる、投資の回収が出来るかどうかの予測を立てた上で投資を行う。
総需要の中で企業の投資が一番重要であるが、それを民間に任せておいたら一向に投資しないので(将来の不確実性があるから)、だから政府が公共投資をやって景気を良くしたらよいとケインズは言っている。
不確定な事態を解決するためには、政治と経済は連動している。

ここから下は、佐伯氏のお話を書き留めただけす。このお話は、佐伯氏がマネタリストを批判したものなのか、ケインズが金融市場を批判したのか、話しをよく理解出来ませんでした。
何となく、実物経済から逸脱してGlobal化した金融市場を(ケインズが?佐伯氏が?)批判しているような気がします。

貨幣経済は物々交換の延長性の上に出てくるものではなく、価値の保蔵・代理(期待)ということから来る。
  
金融市場が出てきた理由
Moneyを手許に置いておこうということから 金融市場が生まれる 

本来は貨幣は余計なもので、役立つものは現物である。
貨幣は将来の不確実性から生じるもので、 物々交換の延長線上に出来たものではない。(流動性選好と呼んでいるもの)
金融市場は余計なもの。金融市場は「気分」に支配される。金融市場はムードの上に成り立っている。
ケインズは集団心理と呼んでいる。
企業はリスクを避けるため、投資をしないで銀行に預ける。 金融資産が増える。 投機に回るか正常な投資に回るか。

ケインズ以前の経済理論は、不確定性貨幣が抜け落ちている。
将来の不確定性のために貨幣が存在する。
巨大になったのがGlobal(金融)経済。

私は経済学のことを今勉強しているのではないですが、佐伯氏は物のGlobal化はOKであるが、金融のGlobal化は規制を掛けるべき、とでも言いたかったのか?などと推論してしまいます。物事はそんなに単純なものではないのでしょうが…

日本の政府の借金は国債で賄われていて、その国債を保有しているのは外国人ではなく、殆ど国内で消化されているため、あれほど大きな借金にも関わらず、円安が進まない、国債価格が下落せず安定している、という現象をもたらしているのかも知れません。
ただ、毎年赤字国債が累増していけば、国内だけで賄えなくなるのは目に見えているので、何としても、国債発行を抑える道筋だけは早急に決めなければならない、と思います。

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コメント

こうすれば、借金を増やさず日本を復興できる。

http://kunimatu.seesaa.net/article/144942736.html

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