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2008年5月20日 (火)

マンションのベランダに於ける小型ビニール温室作成について

2008年11月3日に、下記で作りました、外側と内張りで二重にしたビニール温室の保温効果を実験しました。その結果報告は下にあります。

2009年10月19日、ヒーターを入れて実験しました。その結果報告は下にあります。

2009年11月30日、折角苦労して作ったビニール温室ですが、次の理由により止めることにして、ベランダから撤去しました。

理由
1.ベランダの美観を損ねる。
2.ベランダに電源コードを出すことにそもそも違和感がある。またヒーターなどの熱源が室外にあって、火事の心配は全くないものの、家人にとっては、そのこと自体がストレスになる。
3.温室が狭く、植物があまり入らない。葉が接する。風通しが悪くなり日中の蒸れが心配。
4.水やりはいちいち植物を外に出して行う必要があり、これが大変面倒。
5.日中太陽が照ると、温室内は軽く35度位になり、その度に植物を温室から外に出すのが面倒。
6.温室内の温度が気になり、通電と切断を頻繁に行うのが面倒。

ということです。やはりマンションのベランダに小型のビニール温室を置くことは、美観を損ねる、温度管理が大変、水やりが大変ということです。
一応何かの参考のためにブログ記事は残しておきます。

   我が家はマンションの2階でして、ベランダで蘭を栽培しています。ベランダのてすりが柵状になっているため、床にまで午前中の日光が当たり、好都合です。
   しかしながら、だんだん鉢数が増えますと、外に置いてあるうちは何とか場所が確保出来るのですが、冬に室内に取り込みますと、南側の日光の当たるところのスペースが狭く、全部のランを置く場所がないのです。
    そこでベランダに温室を設け、一部のランを、冬でも室外に置くことが出来ないか、という構想が浮かんで来ました。
    ベランダに市販のアルミ温室を置いて通路を塞ぐと、外観上宜しくないし火災が発生したとき、隣戸へベランダづたいに逃げられなくなるので、防災上まずいと思います。
   そこで、ベランダの柵より背が低く、またベランダの通路を確保するために、幅も狭いものを自作しようかと考えるに至りました。
   簡易温室を設置する場所の写真です。隣戸の仕切りまで150cmあります。
   下の画像ですが、縦・横・高さの寸法が書いてある場所に温室を1個置き、その先にもう1個置き、計2個置こうと思っています。板の横幅は50cm、縦の幅はせいぜい30cm位なので、通路は確保出来ますし、高さも50cm位なので、ベランダの柵よりだいぶ低いです。外観も防災性も問題ないのではないかと思います。   



下の画像は、底板(横幅48.5cm×3、奥行き30cmです)を新しく購入して、ベランダに置いた状態です。この板は季節を問わずそのまま使います。右側にはクリスマスローズの鉢がありますが、一応通路が確保できました。



   蘭を外に出してある間は、木の板の上に蘭を載せて育てます。冬になったら、板はそのままにして、板の上に温室を置きます。

   温室の骨組みです。横幅46cm、高さ46cm、奥行き30cm程度のものを2個作りました。910×18×18mmの角材は切りやすく、加工も簡単です。L型の金具で補強の必要があります。最初は園芸用の支柱にジョイントで組み合わせたものを使ってみましたが、安定性に欠けるので、園芸用の支柱を使うことは止めました。

Sityuu

   ビニールは、当初自作出来ないと考えていまして、オーダーメイドにするため、ウェブを探しました。
東急ハンズの大阪の心斎橋店に、

●ビニールシートの立体加工のオーダー

 袋やカバーなどの立体物をビニールシートにて製作いたします。

という案内がありましたので、早速下記のような図で製作可能かどうかメールを送りましたところ、お店から製作できるとの回答がありました。
 当初は電気などの暖房は使いたくないので、二重張りにして無加温でやろうとしました。後になって、方針を変え、ヒーターを入れることにしましたが、二重張りにしたことが結局場所を食わないヒーターの導入に役立つことになりました。

 最初は外側、内側共に東急ハンズで作って貰うことを考えましたが、見積もりして貰ったところ、ファスナー付きで1個12,000円程度かかり、結局東急ハンズには、内側のみ2個作って貰い、外側は自作することにしました(2009年10月22日現在では、内側も自作すればよかったと思っていますが、ファスナー付きであることが保温に役立っているようなので、結果的にはこれがよかったかと思います)。


   近所のホームセンターにて、テーブルクロス用として売られていたビニールを見ましたら、何とかこれで外側用のビニールは自作できそうだと思いました。

 内側のビニールはファスナーを付けて開閉出来るようにしましたが、自作ではファスナーの取り付けは出来そうもないので、日中の蒸れ防止のために上蓋を作るということで対処することにしました。ビニールは耐久性の問題もあり、外側用は安く仕上げ、古くなったら、また自作すればいいと思っています。

   東急ハンズ大阪心斎橋店にオーダーしていました内張り用のビニールが我が家に届きました。要望通りのものが届きました(2008年6月24日)。

   まだ支柱を作っていないため、ふにゃふにゃですが、何とか写真を撮ってみました。
ビニールは糸入り透明です。

   底が開いているので、そこから熱が逃げるかも知れないので、後で自作で底にもビニールを付けて完全密閉に改良しました。 



外側のビニール制作記(2008年6月27日の作業)

   冬の到来まで、まだ間がありますが、外側のビニールを作ってみました。その制作記です。

   最初の構想では、暖房は使いたくないので、ビニールを二重にすれば暖房がいらないかと思いましたが、ウェブを検索したところ、あまり効果がないような記述がありましたので、ヒーターを入れることにして、底板の上に、市販のスノコを置くことにしました。

   底板は幅50cm、奥行き30cm、板厚1.5cmです。市販のスノコは幅45cm、奥行き15cmでしたので、丁度2個そのまま何の加工もせずに使えました。スノコの下にヒーターを置くつもりです。
   
   園芸用支柱は安定性を欠くので、木枠で作りました(2009年9月20日)

910×18×18mmの角材です。この角材は一本240円と安いです。

Onsitu_waku


  外側のビニールは  図1の手書きの設計図により、何とか、2個作りました。ビニールの厚さは1mmのものを使いました(ビニールは、抗菌と静電気防止機能付きの仕様のものは価格が高いので、これらの機能のないものを選ぶ方がいいです。またビニールの厚さは1mmのものを使いましたが、もっと薄いものでもよかったと思っています。)

図1
   
   上のように作った後、下図のように作った方が簡単であることに気づきましたので、図2を掲載します。
   のりしろのところに、底板を入れると、両面テープの貼り付け作業台として使えます。

図2
   
   
   ビニールの制作は結構大変でしたが、両面テープが接着力が強く、3秒押しつけるだけで、瞬間的に接着しました。これは助かりました。糊もあるのですが、今回の作業で、両面テープの使い勝手の良さを認識しました。
上蓋の制作(2008年7月11日)

   上蓋を作ってみました。底板に支柱を立て、上で作ったビニールの中に入れて、上蓋を"現物合わせ"で作りました。ふにゃふにゃですので、支持する骨組みが必要ではないか、と思って、針金を用意したのですが、針金でも相当太いものを使わないと、あまり用をなしません。作ってみましたら、骨組みはいらないです。そのまま、蓋にして被せれば安定します。どうしても骨組みが必要なら、やはり、園芸用の支柱を使うのが一番いいと思います。支柱を使って要所を、ビニールの余りと両面テープを使って止めれば、それが一番簡単です。

上蓋の完成図です。




外側と内側のビニールの中に底板とスノコを入れ、木枠を中に押し込みました(2009年9月20日) 。
冬の夜間は、ヒーターを入れることで温室として使えますが、冬の日中はかなりの直射日光が当たるので、温室内が高温にならないための工夫が必要です。冬になったら考えます。

Onsitu_waku2

   私が今回使用した両面テープは、住友スリーエムの超強力両面テープ塩化ビニール用というものです。値段は、幅12mm、長さ4m、厚み1.14mmで、928円でした。

   今回の2個の温室制作費は、東急ハンズに作って貰った内張り用のビニールシートを除くと次の通りです。

塩化ビニール2.8m    m当たり1,380円  3,864円(厚さ1mm、幅120cm)
スノコ     4個     単価 398円  1,592円
塩ビ用両面テープ 2個 単価 928円  1,856円
角材910×18×18mm 10本 単価 240円  2,400円
底板                      2,000円(長さ180cmのものを3枚に切って貰った。今回は2枚分対象なので、2,780×2/3≒2,000円とする)
----------------------------------------
合計                     11,712円

東急ハンズに作って貰った内張り用のビニールシートは、2個で25,000円でしたから、合計36,712円もかかってしまいました。

内側も自作すれば、ビニールは厚さ0.5mm以下のものにして、両面テープを追加すればいいので、恐らく全部で15,000円程度で済んだと思われます。温室1個当たりの費用は7,500円位でしょうか。
       
冬になりました(2008年11月3日) 速報
 
   我が家の温室がどの位の効果が出るか、ようやく実験できる季節になりました。我が集合住宅は、これから来年にかけて、大規模修繕に入り、建物全体が、すっぽり布で覆われます。同時に、ベランダに物が置けなくなります。
ということで、今ならまだベランダに物が置けますので、実験してみました。

上記で作成しました、外側と内張りの二重にして、熱源無しで実験した結果、残念ながら、2度しか効果はありませんでした。やはり熱源が必要かも知れません。 

 最髙最低温度計を2個使用しての計測結果(2008年11月3日)

 外気の最低温度 11.5度
 温室の最低温度 13.5度

 今後更に実験を続ける予定です。またご報告します。

その後、計測を継続しましたが、上記で作ったビニールの二重温室にしても結局1度から1.5度程度の効果しかなく、やはり熱源を入れないと、殆ど効果がないことが判明しました。

その後、熱源(ヒーター)を入れて実験しました。

小動物育成用の「ピタリ適温」という熱源(ヒーター)を入れて試してみました。
メーカーのサイトには、対象は「小動物」となっていまして、植物用との記載はどこにもありませんでした。

  我が家のベランダは下図のようになっていまして、ベランダにコンセントは無いので、室内から引く必要があります。
  まず、万一の漏電に備えて、「漏電ブレーカー」というものを買いました。
  近所のホームセンターで、日動工業株式会社製のPB-N(100V/15A)という「コンセント付き漏電しゃ断器」というものが販売されていましたので、それを買いました。6,090円でした。

Img033

ダクトのところは室内側は筒状になっていましたので、半田ごてで、下図のように溶かして穴を開けました。
プラスチックは半田ごての熱で容易に穴が開けられます。筒の中心に穴を開けないで、横から開けます。
コードは先端にプラグが付いていますが、コードが通ればいいので、下図のようにするのが簡単です。

Img_1660

室外側のプラスチックカバーも、コードが通ればいいので、コード直径分の穴を開ければよかったのですが、カバーごと塗装されていて外せなかったので、プラグの大きさの穴を開けました。これも半田ごてを使用。雨が当たらないように、チューブで覆っています。 網戸の下に、保護用のモールを取付け、網戸の左端までモールで覆いました。

Img_1674

網戸の左端側です。温室を置く所まで下図のように配線しました。

Img_1676

線がむき出しではつまずく恐れもありますので、ソフトモールでカバーしました。


Img_1677

先に作りましたビニール温室(2重)の下部のスノコの下に、「ピタリ適温3号」を入れてみました。

2009年10月19日 午後8時40分現在、外気20℃で、温室内の温度は23℃でした。更に実験を重ねてここでご報告します。
2009年10月21日 午前6時現在、外気15℃で、温室内の温度は18℃でした。
メーカーに電話で3度しか効果がない旨を伝えましたら、簡易ビニール温室は熱がどんどん逃げていくので、まあそんなものでしょう、と言われてしまいました。ビニールを3重4重にするか、ヒーターを2個3個入れるしかないということでした。
インターネットで、もっと強力なヒーターがないか調べてみました。ありましたが、場所を食うし、価格も高いし、強力すぎてサーモスタットが必要とか、強力であるゆえに生じるマイナス面が大きく、我が家のような小さいビニール温室用としては適さないことが分かりました。

やはり「ピタリ適温3号」を2枚か3枚入れて、真冬に6度~9度の効果が出れば上出来と思うようになりました(場所をとらないことと3枚でも9,000円ですから、他の強力なヒーターより場所面でも価格面でもメリットはあると思います。

2009年10月22日 午前7時現在、外気15℃で、温室内の温度は23℃でした(ピタリ適温3号を2枚入れて、また内側のビニールのファスナーを完全に閉じての実験です。まだ植物は入れておりません。この季節で8度の効果がありまして、これなら低温に強い蘭用に使えるとの確信を得ました)。

メーカーのサイトには、下記の説明があります。

いつも適温、全自動25~29度で手間いらず

ピタリ適温には温度設定などのスイッチが一切ありませんので手間入らずで簡単便利。電源を入れれば高感度センサーにより外気温の変化をすばやく感知。つねに適度な温度を保ちます。
秋口や春先で気温がそれほど低くないときでも、温度が上がりすぎてしまうといった心配はございません。
冬場ご使用いただきますと、実際には25度前後で保たれます。また20度前後に下げたい場合などは、底から数ミリ離すか、新聞紙などを間にかませるなどして調節し、設定温度より低く保つことができます。パネル表面温度:42度±5度

2009年10月25日温室2個をベランダに出して設置した状況です。

どの位入るのか試しに春蘭と寒蘭計6鉢を入れてみました。高さ46cm幅45cm奥行き30cmで、ぎりぎり6鉢入りました。勿論まだ無加温です。もう一つの温室にはノビル系のデンドロを入れる予定です。

外観上、ベランダの柵より背が低く、また防災上、ベランダの通路を確保するために、幅も狭いものを自作しようという初期の目的は達成できました。しかし、ノビル系デンドロを入れるには、高さが低すぎました。

植物を入れてみての感想です。
木枠は今のままの構造でもよいですが、2個並べた温室の境目のところにビニールの壁があるので、植物の葉がその壁に当たります。それで、その壁をぶち抜いてしまえばもう少し沢山置けるのではないかと思っています。

単純に2つの温室が接する面を切り取ればいいのですが、そうすると温室の熱が逃げますので、何かうまい工夫はないものか、思案しています。

Situgai_vinil_onsitu
 

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コメント

二重ビニール温室に於ける冬季実験は大変素晴らしいです。
一面識もないのにお尋ねすることは大変心苦しいのですが、
夏季実験における「外気温」と「第一層目内部温度」そして「第二層目内部温度」のデーターを教えてくださいませんか。

西田嶺明さん

お書き込みありがとうございます。
夏は温室は不要だと思って何の実験もしておりません(^^ゞ
どうかご容赦の程を…

詳しい報告ありがとうございました.
同様なことを考えていましたが,再考するきっかけになりました.
よーく考えてみようと思います.
ありがとうございました.

shoさん

お書き込みありがとうございます。
参考にしていただいて嬉しいです。
この記事を書いた時は蘭の鉢数は100鉢以上あったのですが、最近では、50鉢に減らしました。そのため冬季に室内に入れてもそんなにスペースを取らなくなりました。

ビニールの簡易温室の加温方法は苦労するでしょう。安価で簡単な物が有りますよ。座布団状のソフトアンカ、メーカーも2社程有り、消費電力は20W程ですよ。使い方としては植木鉢を直に置くだけ、当方はサボテンですが効果絶大ですよ。温風では無理でしょうね。

神戸のマッサン様

お書き込み有り難うございます。
加温装置について、安くて効果のあるものをご紹介下さって有り難うございます。


追加情報
園芸用16ミリ支柱パイプ、安定が悪いと有りましたが、当方600×300がH400×6段で固定はしてますけど強いですよ(上二段が簡易温室、窓の高さ)。ホームセンターに有る緑色の簡易温室のパイプのジョイント部、これが安く有るんですよ。直接画像 、連絡取れれば詳しく教えますけど。画像送れるのかな?。

先程の捕捉
画像のW450×D300×H460×2個
ダイソー園芸用支柱16ミリ×2100×5本、プラスチックジョイントが4セット計900円+消費税でしようか。ただ用途が違うので耐光性の問題が有り現在実験段階です。スプレーでコーティングするか、安価なので悪く成れば取り替えるかです。後、外部のビニールですが、園芸用のビニールで無いと植物には良く無い様ですよ。光の透過が違う様に聞きました。弱る様です寒い間なら問題が無いと思いますけど。
園芸用ビニールの厚みサイズ値段等、私より年配の方と思いますので御存知だと思います。
余計なお世話で気を悪くされたらご免なさいね。

神戸のマッサン様

詳しいご説明を有り難うございます。

私自身は、ベランダの見栄えの問題・温室の温度管理の問題等から、ベランダにビニール温室を置くことを諦めました。鉢数も100鉢あったのを50に減らし、冬季に全部室内に入れられるようにしました。

ということで、本来なら、このブログの記事も削除すべきなのですが、参考にされる方もいらっしゃるのではないかと思いまして、記事は残してあります。

神戸のマッサン様のコメントも参考にされる方がいらっしゃると思いますので、投稿して下さったことに感謝しております。有り難うございました。

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